はじめに
実は私、職業訓練的なものを受けております。というのもメンタルが崩壊し、やや長い期間療養していました。とはいえ、同時期に別件にはなりますが、重症を負う交通事故に遭っていますので怪我の療養期間をまるまるメンタル療養に充てられたのはとても都合が良かったです。面接で聞かれたときに少しは誤魔化せます。しかし、訓練を通してみると意外にもスキルが揃っているような感覚を覚えています。どのシーンでバリバリ活躍できるかという想定をして自分をビルドしたいなと思っています。過去のことはいつか記事にしたいと思っていますが、どのフォーマットでやるかは考えてません。有料note(お金を稼ぐという意味とはちょっと異なります)の可能性はあるかも・・・そんな感じはあります。
さて、今回取り上げる2024年の旅行は、四国に3度も足を運ぶという謎の行程を経て、東京へ戻り、その後伊豆大島へ向かうという、かなりイレギュラーなもの(私にとってはレギュラーです)でした。いわゆる「限界旅行」の類いです。このクレイジーツアー「Ferry Mobility Rally 2024 ~3300km Endurance Challenge ~」の4日目の記録を、以下にご紹介します。
注意
※価格やダイヤ、使用車両などは変更されている可能性があるため、完全に同じルートを辿るのは難しいかもしれません。参考にされる場合は、事前に詳細な計画を立てることをお勧めします。
伊豆大島 ~一晩で行ける隣町~ 14km
さるびあ丸、というか、東海汽船の伊豆大島航路の醍醐味といえば、やはり「着岸ガチャ」でしょう。元町港か、岡田港のどちらに到着するかは、その時の海象状況で決まります。オッズ比的には、岡田港の方が低いので、大穴狙いなら元町港です。誰かさるびあ丸ダービーなんて出来ませんでしょうか?

今回は、岡田港に到着しました。岡田港は海流の影響を少し受けにくいそうです。岡田港への入港は、やはり東海汽船の熟練の操船技術が光ります。この日は凪だったため、特にすごいテクニックが披露されたわけではありませんが、それでも何事もなかったかのように、スムーズに接岸する様子は見事でした。

とはいえ岡田港、元町港と違って急峻な地形にやや強引作られた港なので、街の拠点的要素は薄く、車では入島できないので必然的に送迎か公共交通機関になります。つまり岡田港パターンだと追加のコスト(時間・費用)が掛かるということなのです。

元町港へ ~べっこう丼~


岡田港周辺は、Wi-Fiも喫煙所も食べるところも土産屋もありますが、元町港と比べるとあまり栄えていないので、バスで元町港へ向かいます。私がSNSでフォローしている方が経営するコーヒー店がありますが、まだ早朝なので、帰宅後に通販で購入することにします。防災無線が鳴り響きました。「今日の出帆地は、岡田港です」とのこと。これは、伊豆大島の日常だそうです。ここで、一日観光したいところですが、あいにく、この日はフレンドの方が主催しているリディル村フリューリングフェストというFF14のユーザーイベントがあるため、アチーブ的に食事を済ませるのみで留め、ここから急ぎ足で帰宅することにします。私は、固定を組んで零式やらを攻略するようなガチ勢ではありませんが、筋金入りのユーザーイベント勢なので、急いで帰って準備をしなければなりません。
まず、向かったのは、港の近くにある食堂。朝7時から営業しています。食べるものは、「べっこう丼」です。島で獲れた魚を、島唐辛子ベースの醤油ダレに漬け込んだ、ほぼ海鮮丼です。朝早くから営業しているため、その日に獲れた魚を使っているわけではないそうですが、とにかくご飯に対して魚の量が多いのが嬉しいです。


このお店の口コミは、比較的低評価が多いのですが、私の視点からすると、それほど悪い店ではないように感じました。男性数人で切り盛りしているようでしたが、「ぶっきらぼう」という印象を受ける人もいるかもしれません。しかし、それは、海の男としては、ごく自然なこと。ファミリーレストランのような、丁寧な接客を期待する人とは相性が悪いのかもしれません。必要なのは対話です。コミュニケーションコストを減らそうとする風潮が強い現代において、客は一方的にレビューという形で評価を下すことができます。そのためパワーバランスが歪な状況になりがちです。「自分には合わなかった」という感想だけで十分なのです。
セブンアイランド友 ~座席はトモではなくオモテ~ 124.9Km
さて、そろそろ本当に福島へ帰るため、ジェット船に乗り込みます。今回乗船する船は、「セブンアイランド友」です。船名は友ですが、座席はトモではなくオモテの窓側でした。かつてはボーイング929と呼ばれ、現在は漢なKAWASAKIブランドです。非常に高い工作精度で作られており、技術継承などの理由でもはや新規に製造することはだいたい困難だそうです。数年前に就航した「セブンアイランド結」は、既存のストック部品を最大限に活用して建造されています。

ただ、このジェット船、すごいのは速さだけではありません。燃費もすごいのです。ジェット船という名前ですが、燃料はジェット燃料ではなく軽油を使用するそうですが、伊豆大島〜東京間の航海で、約3トンもの燃料を消費するそうです(操船ノウハウの進歩と海洋生物対策での減速運転で多少の燃費の改善の可能性はあります)。おそらく旅客機(A320neoなど)と比較すると、燃費はかなり悪い方だと思われます。ジェット機は、地上の気圧での離陸は多くの燃料を食うものの、巡航高度に上がれば、燃料消費量が減少する特性があります。ジェット船はその消費量の変動がないので常に大きな燃油を消費すると思います。私は他分野からノウハウを引っ張ってくる変人です。減価償却が終わったB767と高価なセブンアイランド結。空と海という、異なるフィールドですが、どちらのコストパフォーマンスが高いか、競争させてみたら面白いかもしれません。
さて、エンジンが始動し、いかにもターボジェット的な大きな音を立てると、出港の合図。最初はゆっくりと進みますが、船体が水中翼によって持ち上がり、翼が船体を持ち上げた「翼走」状態になると、飛行機と遜色のない揺れ具合に落ち着きます。東京湾の入り口までは、巨大海洋生物(要はクジラですね)との衝突を防ぐため、若干速度を落として航行しますが、東京湾の入り口を過ぎ、海堡の横を軽やかに通り過ぎるとそこは世界有数の大都市、「トーキョー」。正確には、ほぼずっと「東京都内」ですが、東京で一番好きな場所は?と聞かれたら、まず伊豆大島と答える程度の東京好きです。


唐突にユーザーイベントに 229.8km
長かった松山からの帰路の寄り道も終わり、竹芝桟橋から浜松町へ戻ってきました。ここから帰って帰路につくのですが、東京は比較的近いので、そのまま列車で帰ります。今年の秋頃にでも、改めて散策したいと思います。無事自宅に到着後は、FF14イベント、「リディル村フリューリングフェスト」に参加したのでした。めでたしめでたし(完)
DAY5移動距離:354.7km 通算移動距離:3260.1km
余談:リディル村フリューリングフェストとは
リディル村フリューリングフェストはFF14ユーザーイベントの中で「ゆるさ」と「酒」に振り切ったイベントです。元ネタはドイツのお祭りだそうです。2020年秋にリディル村オクトーバーフェストが三日三晩開催され、それ以降、春にリディル村フリューリングフェスト、クリスマスにリディル村クリスマスマルクトのバリエーションがあります。